キャッツクローについては、関節リウマチや変形性関節症の症状を緩和する、次のような報告がなされています。

■2001年にペルーから報告された臨床試験では、45人の変形性関節症患者に対して、キャッツクローが投与されましたが、症状が有意に改善したということです。

■2002年にオーストラリアから報告された臨床試験では、40人の関節リウマチ患者に対して、キャッツクローが24〜52週間にわたり投与された結果、関節の腫れや痛みといった症状が有意に改善したということです。また、特に問題となるような副作用についても認められなかったようです。

■スウェーデンで行われた臨床試験では、キャッツクローにより、ＤＮＡ障害が減少したといいます。

■動物実験など基礎研究においては、抗ガン作用、免疫賦活作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用が認められています。

なお、日本でも基礎研究がいくつか発表されてきましたが、ヒトを対象にした臨床試験についてはまだ十分とはいえないようです。

キャッツクローは、下痢などの胃腸障害や血圧低下といった症状が現れることがありますので、これらの症状が見られた場合には使用を見合わせるようにしてください。

また、念のため、妊娠中は利用を控えたほうがよさそうです。

一般に、何らかの医薬品を処方されている人は、主治医に相談の上、利用するかどうかを決めるようにしてください。

特に、抗凝固剤などの医薬品を服用中の場合は、主治医に相談する必要があります。

なお、全身性エリテマトーデス（ＳＬＥ）の患者が、キャッツクロー服用中に急性腎障害を来した例があるほか、基礎研究では、キャッツクローが肝臓の薬剤代謝酵素の一部を阻害することが示されています。

□インド人参