ビタミンB6とはどのような成分ですか?
ビタミンB6というのは、たんぱく質や炭水化物を分解してエネルギーを取り出したり、神経伝達物質のギャバや赤血球の色素成分(ヘム)、核酸などを合成するのに欠かせないビタミンです。
ビタミンB6には、同じ作用(B6活性)を持つ複数の化合物があり、これまでにピリドキシンなど少なくとも7種類が特定されています。
ビタミンB6が含まれているものは?
ビタミンB6は、食品では、マグロや鶏肉、牛のレバー、ニンニク、ピスタチオ(木の実の一種)などに多く含まれています。
ビタミンB6の働きは?
ビタミンB6は、体内で活性型に変わり、たんぱく質や炭水化物を代謝する酵素の補酵素として働きます。
そして、ビタミンB6が不足すると、湿疹や口角炎、貧血、ふけ症(脂漏性皮膚炎)などを起こしやすくなります。
また、ビタミンB12や葉酸と共同で、アミノ酸のメチオニンを、ホモシステインを経てシステインに変える代謝を補助しています。
なので、ビタミンB6が不足すると、代謝反応がホモシステインで止まってしまうことになります。
血中のホモシステインが多くなりますと、動脈硬化が進みやすいですから、予防のためにはビタミンB12や葉酸と併せてとるとよいです。
ビタミンB6の摂取量は?
1日当たりの摂取目安量にビタミンB6が0.5〜10mg含まれている食品には、「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められています。
また、日本人成人の1日当たり栄養所要量は、男性が1.6r、女性が1.2rで、妊婦は0.5r、授乳婦は0.6rを追加します。
なお、成人の許容上限摂取量は100rとされています。 |