ビタミンKとはどのような成分ですか?
ビタミンKというのは、カルシウムが骨に沈着するのを助けて骨を強くしたり、けがをしたときに血液を固めて傷をふさぐ助けをするビタミンのことです。また、ビタミンKは、次の3種類が知られています。
■ビタミンK1…フィロキノン、主として植物の葉緑体で作られます。
■ビタミンK2…メナキノン、主として腸内細菌が作られます。
■ビタミンK3…メナジオン、合成ビタミン
ビタミンKが含まれているのは?
食品では、ビタミンK1は葉物野菜や植物油に、ビタミンK2は納豆や卵、肉類、乳製品などに多く含まれています。
ビタミンKが不足すると?
腸内細菌が作るビタミンK2を使えますので、ビタミンKが不足することはほとんどありませんが、腸内細菌がほとんどない新生児では、まれにビタミンK不足による内出血などを起こすことがあります。
このため、産科では生まれた赤ん坊にビタミンKを投与しています。
ビタミンKの摂取量は?
ビタミンKの日本人成人の1日当たり栄養所要量は、男性が65μg(70歳以上は55μg)、女性が55μg(70歳以上は50μg)とされています。
なお、成人の許容上限摂取量は3000μgとされています。 |